英才教育とは 日本と海外の違い?

英才教育=英語ではGifted Educationと言います。

Gifted education (also known as gifted and talented education (GATE), talented and gifted programs (TAG), or G/T education) is a broad group of special practices, procedures, and theories used in the education of children who have been identified as gifted or talented. The main approaches to gifted education are enrichment and acceleration. 

番号でしか呼ばれない公立のKinder -12thGradeの学校でも、Giftedのある学校は学校番号で皆さん知っていて、(通常公立の学校は私立の学校より進度もゆっくりだったり、内容も学校によってかなり差があるのですが、GIfted Programに入れられれば良い教育が受けられるし、飛び級なども可能です。日本にはそういうものはないですね)安いお金で良い教育が受けられるので人気です。審査もあるし、離れた場所(自分の学区ではない)だったりするのですが、自分の子が勉強ができそうだと思う親御さんは精力的に入れるよう活動します。日本の受験にもちょっと似ています。https://www.usnews.com/education/k12/articles/gifted-and-talented-programs-what-parents-should-know

(この選抜に白人やアジア人が多く選ばれて他のマイノリティがあまり選ばれないだとか色々物議も醸し出しているようですが、それはまた別のお話に。)

これは勉強の話ですが、例えば音楽に特化してそちらに才能のある子を見つけ出すためのものが、同じく公立でもGiftedの学校は存在して、K-12の学校のカリキュラムの中で、時間内に個人のレッスンもあったり、発表の場が設けられていたり、高校・大学への道が開けたりと早くからその道に進むには有利な環境が与えられます。

https://www.kaufmanmusiccenter.org/sms/   これはNYのGiftedの音楽に特化した学校です

こんなお話をすると、とにかく早く何かに入れてしまって、もりもりやらせれば天才が生まれるのかと錯覚をしそうですが、そうだけではなくて、このプログラムは基本小学生・Kからの話で、しかも学校に入っても仕事量が急に増えるのは どの学校もやはり10歳の頃からだと思います。それもやらなければいけない時はすごくやりますが、休む時は休むし、遊ぶ時は遊びます。これについては大学生の印象も同じですが、時間の効率的な使い方、そして何に使うか、というところも含め同じ時間を日本と比べゆったりとした時間軸で過ごしている印象です。学校によって特色が違い、年齢よりも先のことをやるところや、一つのことをもっと掘り下げる学校など色々あります。またGifted Programとは少し違いますが、近所の友人に聞いたところ、授業の(特に数学の)進度が、一般の公立<有名私立<地元教会のカソリックの学校 だったのも興味深かったです。授業料は公立<カソリックの学校<有名私立 だったのですが。 Giftedに行けないならそのカソリックの学校に入れればかなり良さそうだなと思ったものでした。伸び伸びしてるのにきっちりやることはやらせるのが教会の学校だとその友人が言っておりました。

そして赤ちゃん〜2、3歳の頃は、週に2、3回お母さんと一緒にリトミックや運動を他の親子とする場に連れて行くなど以外は、ひたすら皆さん公園にいる印象です。毎日行きます!幼稚園の頃までは夏など1日3回行きました。砂遊び・水遊びともうぐちゃぐちゃです。近所でGiftedにお子さんを入れたお母さんなども、習い事をたくさん並べていたというよりも、お家で、または外で、できるだけ自分の子供にも(周りの子供を巻き込んでも)、沢山コミュニケーションをとって、本も沢山読んで、歌ったり踊ったり劇みたいなことをしたり、一緒に料理をしたりそんなことに時間をとっていたようでした。

自分や近所のgiftedのお母さんが子供が3歳までの間にしていたこと:

  • 公園へ毎日何回も行った。
  • できるだけ手作りで体に良さそうな素材を選んで、子供の喜びそうな(現地の子やお母さんも喜びそうな)お菓子を作って食べさせた。
  • 現地のMommy & Meに参加した。
  • 家で子供向けのクラシックやジャズやスイングやブルースなど色々入っているCDをかけて一緒に踊ってあげたり、膝に子供を乗せたままピアノを弾いてあげたりした。
  • 毎日日替わりで違う形にトーマスの木のレールセットを部屋いっぱいに組んであげた笑。
  • パズルが好きだったので沢山やらせてあげた。
  • 本をできるだけたくさん読んであげた。(本屋さんに子供スペースがあるのでよく寒い日はそこに居座ってました。結構現地の皆さんよくやります。)
  • フラッシュカードで数や言葉などゲームのように遊びながら覚えることを寝る前数分にルーチンとして入れた。(ぜひ音符のフラッシュカードもそうしてください笑)
  • 3歳時からは一部プリスクールのクラスを取ったり、夏はサッカーやテニス、冬は武道のクラスに参加し余った体力を発散させた。(公園に行けない代わりに)

4歳以降はアクティビティは運動もの一つ二つ芸術関係一つという感じで、残りはひたすらプレイデート(他の子と約束して遊ぶこと)に充てていましたね。6歳からは宿題をこなすのが結構大変で、そこにも時間がかかるので、時間との戦いでした。日本に来ると子供たちが遅くまで起きている印象なのですが、基本低学年は8時すぎには就寝でした。文字通り早寝早起き!ピアノは朝7時に弾いてそのまま学校に出かけていました:)向かいのアパートの奥さんはバルコニーから出てオペラ歌ってましたし、道をラジカセ担いだお兄さんが踊りながら歩いてましたから。誰も気にしないようです。東京でそれはちょっと無理かもしれませんが、電子ピアノでもいいので、朝一練習〜試してみてください。慣れると意外とお子さんの朝一練習は理にかなっていて良いです。限りある時間を上手に使って、できるだけゆったりとした気持ちでお子さんと一緒に過ごしてみてください。お子さんの小さい年齢の間の英才教育の肝はそこかと思います。短い時間でもいいので、ゆったりと一緒に何かを経験・共有して、一緒に楽しんで旅をしてくださいね。みんな忙しいです。みんな大変です。でもその宝物のような時間を大事にしてください。すぐにお子さん大きくなってしまいますよ^_−☆