音楽はとても古い学問
この世で一番古い学問は天文学だと言われていますが、ピタゴラスは、天文学と音楽、数学の関連性を訴えました。またチンパンジーが言葉が話せなくても、リズムを感じることができる実験結果等から、言語よりも先に音楽は存在していたという説もあります。それくらい音の歴史は長くて、人に馴染み深いものなんですね。
What Pythagoras did was look a physical system (the musical scale), found characteristic frequencies (pitches/notes) and found simple mathematicalrelationships between the frequencies (ratios of 3/2, for example). This process actually became a fundamental part of physics, and modern physics, in particular.
音の記憶
音の周波数の違いによってリラックス効果やヒーリング効果があることなども周知されてきました。(癒しの効果などについてはまた音楽療法関係のお話のページに詳しく載せます)音楽を聴く、楽器を演奏する、作曲をする、それぞれ脳の違う場所が刺激され、その刺激は、たとえば動物がご褒美に美味しいものをもらった時に現れる快感のような作用をします。人間は感動によっても脳にそのような反応が現れ、それがいわゆる「ご褒美」であり、やる気につながる生き物だそうです。認知症の患者さんの増加により、脳科学が一層注目されておりますが、認知症やアルツハイマーの患者さんの脳を観察すると、音楽の刺激による記憶は症状が進行中にもかかわらず残るそうなのです。これがこれからどんなふうに色々な疾患や社会問題に貢献できるかも目が離せません。
音楽と脳の発達
音楽を勉強すると数学の成績が良くなるとか、そんなことも言われる今日この頃ですよね。または逆に数学が得意な生徒がピアノも得意などということもあります。脳の素質としてだけでなく、身体能力や嗜好などにより、総合的にその人の得意なものは変わりますが、音楽と数学と言葉はお互いに関係し合って、影響し合って成長していくという研究結果が出ています。
実際楽器を演奏するにはいくつもの異なる事を同時に行う必要があり、たとえばピアノを弾くときに、右手と左手で違うリズムのものを同時に弾かなければならなかったり、そこにさらにペダルを踏まなければならなかったりします。またメロディーとハーモニー、自分とアンサンブル内の他の人の音、など頭の中で一番意識しなければならないものと、よけなければいけないものとを区別・分類しなくてはなりません。それらの動作は、脳の特定の場所を発達させ、たとえば言葉の発音やイントネーションなどを捉えたり、ざわついた中で必要事項を聞き取ったり、それを記憶したりということにも通じます。
一つの曲を弾くために組み立てなければならないことは、非常に多岐に渡り、同時に色々なことを意識すること、集中すること、長い工程を経て物事をまとめるという能力も身に付きます。アメリカ人の先生は、Music inspires you – Makes you think. Makes you smart.というような表現をして子供にウインクしてました。どうやったら弾けるのか?どう弾きたいのか?作者は何を求めているのか?たくさん考えさせられるところにも脳みそを発達させる秘訣はありそうです。そしてそれを楽しむことですね。
ハーバード大学の脳科学部門のサイト
あるサマーキャンプの記録:2番目の生徒のところで、数学のために音楽をやらせるはずが、ピアノそのものをやることになってしまった笑・・・エピソードなどが出てきます。音遊びをしているように本当に楽しそうに弾いている彼の音が素晴らしい!優秀なピアニストの卵たちの合宿ですが、当然のように合間に買い食いや、自分達で料理などもしています。
音が脳に与える影響についてのサイエンス動画